火花想葬 feat. bloompot 作詞:小紫花 作曲:おけぼー 作画:みゃび 【歌詞】 想ひ残さず済むのでせうか 花と共に 散れや散れ 届けてならぬ君が元 にわかに枯るる仏の座 響く音は強しくて 始め想ふは君のこと 散りぬべき時を知りてこそ 果てて君の為と成らん 命残さば君の恥 想ひ残さば我の恥 燃えて散り行け 灰と成れ ふわりはらり 舞ひ降るる火の花ひとつ 君に捧げてやれたなら 想ひ残さず済むのでせうか 花と共に 散れや散れ 届けてならぬ君が元 陽炎遂に火とならば 末つ方は徒なりて 終に想ふは君のこと これが定めと知るとても いとほしきに心移す 雨が無ければ散る勿れ 枷が無ければ逃げ果せ や疾く去ねや 籠の外 ふらりゆらり 憧るる彼の鳥一羽 外はこちらぞ出で給へ 絶ゆる玉の緒他にはあらね 空へ山へ 飛べや飛べ 出でて渡れよ君が元 我に鳥に 舞ひ落つる火の花ひとつ 君に捧げてやれたなら 想ひ残さず済むのでせうか 風と花と 共に往け 届けてくれよ君が元 この燃ゆる想ひを 【よみがな】 《かかそうそう》 おもいのこさずすむのでしょうか はなとともに ちれやちれ とどけてならぬきみがもと にわかにかるるほとけのざ ひびくおとはこわしくて はじめおもうはきみのこと ちりぬべきときをしりてこそ はててきみのためとならん いのちのこさばきみのはじ おもいのこさばわれのはじ もえてちりゆけ はいとなれ ふわりはらり まいおるるひのはなひとつ きみにささげてやれたなら おもいのこさずすむのでしょうか はなとともに ちれやちれ とどけてならぬきみがもと かげろうついにひとならば すえつかたはあだなりて ついにおもうはきみのこと これがさだめとしるとても いとおしきにこころうつす あめがなければちるなかれ かせがなけれはにげおおせ やとくいねや かごのそと ふらりゆらり あくがるるかのとりいちわ そとはこちらぞいでたまえ たゆるたまのおほかにはあらね そらへやまへ とべやとべ いでてわたれよきみがもと われにとりに まいおつるひのはなひとつ きみにささげてやれたなら おもいのこさずすむのでしょうか かぜとはなと ともにゆけ とどけてくれよきみがもと このもゆるおもいを 〜あとがき〜 お久し振りです。小紫花です。 初めましての方がいらっしゃいましたら初めまして。 なんとなくで始めたけど、恒例にしていこうかなとか思ってるこのコーナー。 機会があればおけぼーやみゃびにも書かせたいですね。 きっと私なんかよりは面白く読みやすい文章を書くはずなので。 なんて煽りはさておき。 今回の曲は和風です!古語“風”詞です!! 夢風船もなんですが、私が「これ歌にしたいから!!」と言って(半ば無理矢理に?)制作が始まりました。 この詞、良くないですか? どうですか? さて、この詞は安土桃山時代を一応舞台に設定しています。 安土桃山と言えば日本の戦国時代の中期〜終わりで、自分も好きな辺り(最近はすっかり忘れてしまいましたが)ですが、 その舞台裏というか、影というか、そんな部分が焦点です。 あの時代って、武士もすごいんですが、その奥さんもすごいと思うんですよね。 簡単に言えば、夫に死ねと言われたら死ぬ時代なわけです。 育った環境という話ももちろんありますが、それでも今では考えられませんよね。 あな恐ろしや。いと強しからや。 でも、そんな彼女達にもきっと弱い心があったはず。 そんな考えでこの詞を書きました。 なので、あの頃の様子を想像しながら聴いてもらえたらいいかなと思います。 なんて、実に実の無い話を書いてしまいました。 ですが最後に、大事な宣伝をひとつ。 この曲が入ったコンピレーションアルバムが11/15のボーマス30から頒布開始しています。 小紫花が主催させて頂きますkokone(心響)のコンピレーションアルバム、「ここねくしょん!」です。 CD収録版は外道さんのマスタリングなので動画版とは少し違います。 コンピに関する詳細は長くなるので省略させて下さい。ブログの方でまとめてあります。 沢山の方々のおかげで完成したコンピです。とても素敵な一枚に仕上がりました。 気になった方は是非、お手に取って頂ければと思います。 (通販:http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0030/25/59/040030255935.html) 一応、次のイベント参加は3/8のボーパラ関西を予定しています。 関西の方は是非遊びに来て下さい! コミュ障な小紫花がお待ちしております。 そんな感じですかね。ではでは、今後ともよろしくして頂ければ幸いです。 2014/11/27 小紫花